// THE METHODOLOGY
資料はよくできていました。創業者も切れ者でした。
18か月後、あなたはLPに数字の説明をしています。
Clarity Framework は、投資判断の推論を採点するための基準です。採点する5つの柱(各20点)と3つの監査チェックを、どの案件にも同じ方法で適用し、すべての結論を、その根拠となった資料に結びつけます。
どのファンドにも、その瞬間の記憶があります。パートナーたちは賛成しました。けれども、その判断が実際にどの数字の上に立っていたのか、会議室の誰も答えられませんでした。
これを私たちは「判断の漏れ」と呼んでいます。毎年、巨額の資金が、誰にも監査できないパターン認識にもとづいて動いています。認識している当のパートナーたちにも、監査はできません。
Clarity Framework は、この問題を正すためにつくった方法論です。特許出願中で、決定論的で、要約するのではなくコンパイルします。パートナーの判断を置き換えるものではありません。パートナーの判断を、監査できるものにします。
この方法論の上で、2つの製品が動いています。askOdin Crucible は、パートナーに見つけられる前に、自分で致命的な欠陥(キルショット)を見つけたい創業者のための無償ツールです。askOdin Clarity は、投資委員会にそのまま出せるメモと Defensible Audit Log™ を必要とするファンドのための機関投資家向けプラットフォームです。エンジンは同じで、入口が違います。
// THE DEPENDENCY GRAPH
Clarity Framework™ は、何を基準に推論を採点するのか?
5つの柱。3つの監査チェック。1つのキルショット。
資料と財務モデルで実際に何を確かめるかは、担当者のための確認ポイントにまとめています。
このフレームワークは、チェックリストではありません。依存関係グラフです。主張を、採点する5つの柱にわたって監査します。
PILLAR 01
課題定義
Problem Definition
問い:構造的な課題(鎮痛剤)か、表面的な課題(ビタミン剤)か。
変数:深刻度、緊急性、規制による後押し
PILLAR 02
ソリューションの論理
Solution Logic
問い:その解決策の物理は、市場の制約に反していないか。
変数:技術的な実現可能性、依存関係のリスク
PILLAR 03
市場エビデンス
Market Evidence
問い:市場が引いている(需要)のか、創業者が押し込んでいる(供給)のか。
変数:TAMの実態、競合の密度、価格決定力
PILLAR 04
ビジネスモデルの物理
Business Model Physics
問い:ユニットエコノミクスは、規模とともに伸びるか、負荷で崩れるか。
変数:CAC/LTV、営業レバレッジ、バーン・マルチプル
PILLAR 05
ディール構造
Deal Structure
問い:バリュエーションは、資産クラスの論理と整合しているか。
変数:資本政策の健全性、ランウェイの計算、エグジットの物理
// THE PRIMARY PENALTY
主ペナルティの仕組み
一般的なスプレッドシートは、点数を足し合わせます。Clarity Framework は、ペナルティを課します。
製品の革新性で100点中90点を取った会社が、脚注に支払能力のリスクを隠していたとします。一般的なモデルなら「B+」をつけるでしょう。
Clarity Framework は、主ペナルティを適用します。
その論理
支払能力の危機や物理法則への違反は、「欠点」ではありません。終局状態です。他の項目がどれほど優れていても、スコアは0に落ち、記録にはKill Shot(キルショット)として、4つのスコア帯とは分けて示されます。これがアルゴリズムによるキルショットです。構造的に破綻した投資仮説を、投資委員会が引き受けずに済むようにします。
| Case | Score | Verdict | Kill Shot |
|---|---|---|---|
| Theranos | 0 | KILL SHOT | 物理法則への違反 |
| FTX | 0 | KILL SHOT | ガバナンス上の不正 |
| WeWork | 28 | PASS | ユニットエコノミクスの破綻 |
| Airbnb | 73 | INVESTIGATE | なし |
| askOdin | 78 | INVESTIGATE | なし |
ASKODIN RESEARCH
ベンチャー投資の失敗の類型
ベンチャー投資には、語彙の問題があります。私たちは、あらゆる損失に「ハイリスク」というラベルを貼ります。それでは正確ではありません。
シード期のスタートアップが抱える実行リスクと、不正を働くユニコーンの物理法則への違反は、別物です。前者はファンドを成功させることがあります。後者は犯罪です。
このフォレンジック・レポートでは、askOdin Research が、公開記録にもとづく事後検証を、エンジンを通して最初から最後までたどります。
-
Theranos のキルショット:2007年の資料は、5つのエンジン・バージョンのすべての実行で0点、Kill Shot(キルショット)と判定されました。スコアを0に落とした、誠実性と物理法則に関する指摘もあわせて示します。 監査の全文 →
私たちが読むのは、ピッチ資料だけではありません。事業の物理を監査します。
FORMAT: PDF (12MB) · EN
// INTERPRETING THE SIGNAL
Clarity Score™ の読み方
Clarity Score とは何ですか?
投資仮説の構造的な健全性を示す、0〜100の決定論的なシグナルです。成功を予測するものではありません。採点する5つの柱と3つの監査チェックにもとづいて、投資に値するかを測るものです。 詳しく →
スコアの帯は、どう読めばよいですか?
キルショットは、これらの帯の外にあります。物理法則への違反や、資料同士が両立しない主張といった、たった一つの終局的な矛盾があれば、他のどんな強みがあってもスコアは0になります。
// Objection Handling
「Clarity Score の精度は、どのくらいですか」
信用格付機関は「精度」を語りません。語るのは較正(キャリブレーション)です(英語)。ムーディーズは、Baa格の特定の社債が明日デフォルトするかどうかを予測できません。しかし、数十年にわたる格付対象全体で見れば、Baa格の社債は、安定した、測定可能な率でデフォルトしています。
askOdinは、ベンチャー投資のエグジットを予測しません。私たちが行うのは、プライベート市場の判断を、ファンドをまたいで比較できるようにすることです。
The Validation Methodology
- ベンチマークという下限 RUNE Protocol™ は、公開されている案件データにもとづく 110,000+ 件の Clarity Score からなるベンチマーク・コーパスを採点してきました。スコアの帯は、このコーパスから導いたものではありません。説明可能な範囲で最も厳しい閾値に設定し、一律に適用しています。だからこそ、同じ記録された変数は、同じ版であれば、どの集団の中で読まれても同じスコアになります。
- 新しいカテゴリーへの補正 エンジンは、新しいカテゴリーの創出を検出するよう、数理的に組まれています。従来の指標に当てはまらないというだけで、真にゼロから一を生む創業者を罰することはありません。(Airbnb のシード期の資料が「Priority」ではなく「Investigate」と判定されるのは、このためです。)
- 動かない閾値 閾値は動きません。新興のマネージャーが読んでも、政府系ファンドが読んでも、今四半期でも来四半期でも、同じ記録された変数と同じ版からは、同じスコアになります。2つの組織が一つの数字を比べるには、これしか方法がありません。
私たちがつくっているのは、水晶玉ではありません。プライベート市場のリスクを標準化する仕組みです。
// THE OUTCOME
ツールから、基準へ。
正規化
シード期のバッテリー・スタートアップにも、上場している大手半導体企業にも、同じ厳密な物理を適用します。
監査可能性
LPは Clarity Score を確かめることで、GPがなぜその判断を下したのかを確認できます。
群衆ではなく、基準で測る
公開されている案件データにもとづく 110,000+ の Clarity Score からなるベンチマーク・コーパスと照らして測ります。
理論は、すでにインフラになっています。
このフレームワークは、私たちのプラットフォーム上で稼働しています。
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