// METHODOLOGY
検証できない格付けは、
高価な意見にすぎません。
Clarity Score の算出方法を、最初から最後まで公開します。抽出モデルが資料から変数を取り出し、決定論的なエンジンが5つの柱を各0〜20点で採点し、3つの監査チェックによる上限と Kill Shot による0点を適用して、0〜100のスコアとスコア帯を決めます。数字が基準になれるのは、それがどう算出されたかを誰もが確かめられるときだけです。中身を問いただせない信用格付けは、アルファベットの等級が付いた意見にすぎません。
そこでこのページでは、エンジンの仕組みを最初から最後まで示します。案件を何に照らして採点するのか、スコア帯が実際に何を意味するのか、ほかの評価にかかわらずスコアを0にする矛盾とは何か、スコアを再現可能に保つために評価方法をどう版管理しているのか、そして数字の信頼を支える独立性です。
Clarity Framework™ は決定論的です。ピッチ資料を要約することも、イグジットを予測することもしません。投資仮説を監査可能な論理に変換し、その論理がどこで破綻するかを示します。
// WHAT GETS CHECKED
すべての確認は決定論的に。すべての指摘は出典に結びつけて。
このフレームワークは、点数を足し上げるチェックリストではありません。すべての案件に、同じ5つの柱と3つの監査チェックを適用します。どの確認も決定論的で、同じ入力からは同じ指摘が返ります。そしてどの指摘も、それを引き起こした資料の箇所に結びついています。たどれない主張は、何も述べません。
これが、大規模言語モデルとコンパイラの違いです。LLMは説得のために最適化されています。askOdinは、物理のためにコンパイルします。
CLAIM 01
課題定義
確認すること:課題が具体的で、差し迫っていて、予算を持つ誰かが抱えているか。顧客の代わりに、カテゴリーの説明が置かれていないか。
多くのピッチ資料で最も強い部分であり、ほかの部分を良く見せてしまう部分でもあります。
CLAIM 02
ソリューションの論理
確認すること:内部の整合性、語りの出所、主張と根拠の結びつき、資料の版を重ねるごとの時系列のずれ。
すべての主張を出典までたどり、たどれないものは裏づけなしとして示します。
CLAIM 03
市場エビデンス
確認すること:需要に引かれているのか、供給で押し込んでいるのか。TAMの実態、競争の密度、価格決定力、規制要因。
同時期の根拠がない市場の主張は、好意的には解釈しません。
CLAIM 04
ビジネスモデルの物理
確認すること:経済性が規模とともに伸びるのか、負荷で崩れるのか。CAC/LTV、営業レバレッジ、バーンマルチプル、資金繰りの計算。
公開ベンチマークでは、大差で最も弱い部分です。
CLAIM 05
ディール構造
確認すること:調達額が、それで実行する計画と合っているか。資金使途、マイルストーンの信頼性、資本政策の健全性、ガバナンス。
マイルストーンではなく語りに合わせて決めた調達額は、ここで見えます。
性質の異なる資料をまたぐ照合は、RAVEN Protocol™ が担います。 RAVENの三角検証エンジンのアーキテクチャ上の仕組みは、米国仮特許出願第63/994,876号により保護されており、公開していません。
// INTERPRETING THE SIGNAL
スコア帯は、何を意味するのか。
Clarity Score は、投資仮説の構造的な健全性を0〜100で示す指標です。成功の確率ではありません。論理が成立しているか、成立していないならどこか、を示します。スコア帯は、その数字を判定に対応させます。
ステージによって変わるのは、スコア帯の実務上の意味であって、帯の位置ではありません。下限はどの資料、どのファンドにも同じです。それが基準というものです。ただし、WATCH にあるシード期の資料は、まだ根拠を示していない前提を抱えていることが多く、同じ帯のシリーズAは、根拠が互いに整合していないことが多いのです。
同じスコア帯は、どのファンドにとっても同じ意味を持ちます。それこそが、基準の存在理由です。
ただし、スコア帯にはまだ結果の記録がありません。企業がその後どうなったかに照らして採点されたスコアは、現時点で一つもありません。Provenance Ledger(英語)は、2026年のスコアを2027年6月に公開で検証します。条件は結果が出る前に固定し、誤検知(その後に成功した事業に Kill Shot を適用した件数)も数字で報告します。
// KILL-SHOT TRIGGERS
欠陥ではなく、終局の状態というものがあります。
一般的なスプレッドシートは部分点を与えます。プロダクトで90点を取り、資金繰りの危機を脚注に隠しても、結果はB+です。このフレームワークは、そうは動きません。
エンジンが構造的な矛盾、つまり資料のほかの部分を前提にすると成り立ちえない主張を検出すると、主たるペナルティを適用し、ほかがどれだけ強く見えても、スコアを0にします。壊れた土台を、立派な屋根と平均することはしません。
これは、単に出来の悪い資料とは別のものです。表を読むときには、この区別が効いてきます。Kill Shot は成り立ちえない主張が一つあることです。低いスコアは十分でない主張が数多くあることです。前者が0になるのは、平均すれば不誠実になるからです。後者は、計算どおりの位置に落ち着きます。
これは欠点ではなく、設計です。そもそも整合していなかった投資仮説を、投資委員会が引き受けてしまうことを防ぎます。
-
物理法則への違反。説明されたとおりのプロダクトでは、主張されていることを実現できない。数学は、バリュエーションによって変わりません。
-
資料間の矛盾。9枚目のスライドの数字と、データルームの数字が両立しない。どちらかが誤っており、それだけで結論が決まります。
-
支払不能とガバナンスの破綻。ユニットエコノミクスがいつまでも成立しない、あるいは資本政策と統制が精査に耐えない。
| 事例 | スコア | 発動要因 |
|---|---|---|
| Theranos | 0 | 物理法則への違反 |
| FTX | 0 | ガバナンス上の不正 |
| WeWork | 28 | 欠陥の累積(0への引き下げなし) |
時系列に並んだ資料の間で、Presentation Score と Clarity Score が乖離していくこと(Narrative Inflation)は、NORN Protocol™(米国仮特許出願第64/011,252号)が検出します。終局の状態を実行時に遮断するのは、JUDGE Protocol™(米国仮特許出願第64/017,488号)です。
// VERSIONING POLICY
スコアは、それを算出した版に照らして再現できます。
評価方法は改善されていきます。投資仮説が破綻するパターンを多く見るほど、ルールは鋭くなります。そこには明らかなリスクがあります。エンジンが変わったら、前の四半期の72は、今も72を意味するのでしょうか。
意味します。すべてのスコアに、それを算出した Clarity Framework の版が刻印されているからです。過去のスコアを黙って採点し直すことはしません。ある版で出したスコアは、その版に照らして再現できます。評価方法が進んだとき、新しいスコアは新しい版を持ち、過去のスコアは当時の版と意味を保ちます。
その刻印は Defensible Audit Log™ に記録されます。コンパイルされた判断は、それぞれ評価方法の版とともにハッシュで固定されます。そのためLPは、18か月前の判断を取り出し、数字がどう導かれたかを記録から正確に確かめられます。同じ記録された変数、同じ版、同じスコアです。過去の結果は、再実行して一致を期待するのではなく、その記録で確かめます。情報抽出は外部のモデルで行っており、モデルが更新されると、資料から取り出される変数が変わり得るためです。
clarity_score : 72 / 100 band : INVESTIGATE framework_version : Clarity Framework v-stamped methodology_hash : sha256:… reproducible : TRUE — 同じ記録された変数、同じ版、同じスコア
説明用のログ例です。各項目の値は形式を示すもので、特定の案件のものではありません。
// INDEPENDENCE
採点する案件には、一切のポジションを持ちません。
自らの格付けと並んで投資する格付機関は、格付機関ではありません。askOdinは、採点するどの会社にも、株式、助言、その他いかなる形でもポジションを持ちません。エンジンには、数字を高くして得るものが何もありません。
そして標準スコアは、誰に対しても同じです。同じ記録された変数は、同じ Framework の版のもとで、どのファンドに対しても同じ Clarity Score になります。過去の数字は、記録から確かめられます。社内向けの数字も、優先顧客向けの調整も、手心もありません。だからこそ、ファンドをまたいで数字を比較できます。比較できることこそが、基準の存在理由です。
ファンドは、標準スコアの隣に自社の投資方針に合わせた評価レンズを置くことができます。自社のマンデートに合わせて項目に重みを付けるものです。その場合、レンズはファンド固有の見方であることが明示されます。標準スコアの隣に置かれ、標準スコアを上書きすることはありません。中立的な数字は常にそこにあり、常に同一で、常に監査できます。
The Independence Guarantees
- ポジションを持たない askOdinは、採点した案件に一切の持分を持ちません。製品はアウトプットであって、案件ではありません。
- 標準スコアは一つ 標準の Clarity Score は、どの会社にとっても同一です。同じ記録された変数と同じ版には、同じ数字。例外はありません。
- レンズは明示する 投資方針に合わせた評価レンズは、常にそれと明示され、常に標準スコアの隣に置かれます。代わりになることはありません。
ベンチャーキャピタルは、監査されていない最後の資産クラスです。askOdinは、その空白を埋めるインフラを提供します。
// THE COMPILER
その下で動くエンジン:RUNE Protocol™
このページにある評価項目、スコア帯、Kill Shot の発動条件は、すべて同じ決定論的な判断コンパイラが実行します。語りを、自信ありげな要約ではなく、監査可能な論理に変えるのがこのコンパイラです。確率的な要約ツールではなく、コンパイラです。
U.S. PATENT PENDING 63/948,5594つのプロトコルと特許出願:アーキテクチャと知的財産 →
// FAQ
Clarity Score の算出方法:よくある質問
Clarity Scoreは、どう算出されるのか?
2段階です。まず抽出モデルが、ピッチ資料、投資メモ、財務モデルを読み、そこに書かれた変数を取り出します。採点はすべて、その後の決定論的なエンジンが行います。5つの柱を各0〜20点で採点し、3つの監査チェック(事業の物理、ユニットエコノミクス、市場エビデンス)が、柱の得点にかかわらず上限を課します。一つでも成り立ち得ない主張があれば、Kill Shot としてスコア全体を0にします。合計の0〜100が、スコア帯に対応します。同じ変数、同じ Framework の版からは、常に同じスコアが返ります。
判断の過程を、記録として残せるか?
残せます。すべての Clarity Score には Defensible Audit Log が付きます。封印された、数学的に追跡可能な記録で、スコア、スコア帯、算出に使った Framework の版、そしてページやセルまでたどれるすべての指摘を含みます。監査ごとの記録は、読み込んだファイルの SHA-256(FIPS 180-4)に紐づくため、資料が差し替えられればそれと分かります。投資委員会やLPは、18か月後でも再実行することなく、記録を読んで数字がどう導かれたかを確かめられます。
評価方法が変わったら、過去のスコアはどうなるのか?
変わりません。すべてのスコアに、それを算出した Clarity Framework の版が刻印されます。過去のスコアを黙って採点し直すことはせず、評価方法が進んだときは、新しいスコアだけが新しい版を持ちます。
この評価方法を、貴社のパイプラインで。
エンジンは一つ、入り口は二つです。創業者は自分の資料を検証できます。ファンドは、投資委員会にそのまま出せるメモと Defensible Audit Log を得られます。
パイプライン全体に同じルールを。そして、18か月後にLPが再構成できる記録を。